ル・ボン・ヴィヴァン

フルーツ本来のおいしさにこだわり。白山で２０年愛される街の洋菓子店

　白山下駅から徒歩3分。白山下交差点を斜め左に入ると白いパラソルに目が留まる。テイクアウトした商品を店先で食べるための2人掛けのベンチが置いてある。

　店内には、季節に合わせてラッピングされた焼き菓子。ショーケースにはプリンやケーキ、チョコレートが並ぶ。

　お店の１番のこだわりは、旬のフルーツ。豊洲市場から、1年を通じて季節のおいしいフルーツを仕入れている。春はイチジク。夏はマンゴーや桃。秋はシャインマスカットや紅玉。冬は日向夏やしまなみレモン。旬のフルーツ本来のおいしさが楽しめるケーキにはファンが多い。

　10月～４月の期間限定で発売されるアップルパイも人気商品。紅玉リンゴのみを使用し、自家製のアーモンドクリーム、スポンジ生地、カスタードと共に手包みし、焼き上げている。シェフのこだわりが詰まった１品で、売り切れ注意。

「飽きのこない淡々としたものを作りたい。飽きの来ないものは何百年と残る。淡々と、真面目に、おいしいものを作ろうと思ってやってる。だからうちは甘さ控えめなんだ。」

　幅広い年代から愛される理由はここにあるようだ。「ずるをせず、まじめに淡々と。」この積み重ねが、白山を代表する洋菓子店のおいしさにつながっている。

　『観潮楼のいちょうサブレ』、白山の石畳をイメージした生チョコレートなど、白山地域由来のお菓子も多い。

　「学生には、白山牧場シリーズを是非食べてもらいたい。白山には昔、牧場がたくさんあって、のどかな地域だった。白山の歴史を感じてほしい。」　　（文・写真　）