令和６年度　中学生の「税についての作文」　―税金の仕組み―

一般社団法人 小石川青色申告会 会長賞

税金の仕組み

東京都文京区立第三中学校3年
宮下　鉄平

　税金は、国や地方自治体が市民や企業から徴収する金のことです。税金は、社会全体の発展や公共サービスの提供、福祉政策の実施など、国の基盤を支えるために欠かせない財源として重要な役割を果たしています。税金は、憲法に基づく法律によって定められ、納税義務を負う者はその税金を支払うことが求められます。

　税金の種類にはさまざまなものがあります。代表的なものとしては、所得税、消費税、法人税、住民税などが挙げられます。所得税は個人や家族の所得に応じて課税され、消費税は商品やサービスの購入時に課される税金です。法人税は企業の利益に対して課税され、住民税は地方自治体に寄与する税金です。これらの税金は、それぞれの法律やルールに基づいて徴収され、国や地方自治体の財政を維持し、公共サービスや社会保障などの支出を賄うために使われます。

税金の徴収と使用には透明性や公平性が求められます。税金の徴収は、課税対象や税率、納付期限などが明確に定められ、それに基づいて適正に行われるべきです。また、税金の使用は、社会全体の利益や公共の福祉を向上させるために適切に使われるべきです。税金が正しく納められ、使途に透明性が保たれることで、社会全体の安定や公正な分配が実現されます。

　税金を適正に納めることは、市民や企業が社会に貢献する一環として捉えられるべきだと僕は考えます。税金は、社会全体のインフラ整備や教育・医療・福祉などの公共サービスの提供に不可欠な資金源として活用されます。税金を通じて、国や地方自治体は社会の発展や市民の生活向上に貢献し、経済の安定や公正な社会秩序の維持に寄与します。

　税金の適正な納付は、個人や企業の社会的責任として重要な役割を果たします。税金を逃れることは公共の秩序を乱し、社会全体に悪影響を及ぼす可能性があります。したがって、法令を遵守し、適正に税金を納めることは、良識ある市民としての基本的な義務として果たすべき責務であると言えます。

　税金についての理解と適正な納付は、社会全体の安定や発展に欠かせない重要な要素であると言えます。税金を適切に運用し、公共の利益や市民の福祉に貢献することで、健全な社会経済の構築や持続可能な社会の実現に向けた一助となることが期待されています。

　僕は今回の税についての作文で、身近な物の多くが税金で作られていることを知り、とてもおどろきました。今までは税金には興味が無かったけど、今回の作文で非常に興味を持つ事ができました。父が税理士なので、たくさん話を聞いてみようと思いました。将来は、税金関係の仕事に就くのもありだなぁと思いました。今回の作文だけでなく、もっと税について知りたいと思いました。