令和6年度 中学生の「税についての作文」

小石川納税貯蓄組合連合会 ・ 小石川税務署

小石川間税会 会長賞

税金に救われた命~税金の大切さ~


東京都文京区立茗台中学校3年
平井 楓己

 皆さんは税についてどんなイメージをもっていますか?僕は何かを買う時に少しだけ値段が上がる嫌なものだと思っていました。ですが、そんなものではなかったのです。もともと税とは、七百一年にあった「大宝律令」が始まりです。「大宝律令」とは班田収授法により、人には田を与える代わりに税を納めるという法です。その法が少しずつ変化し、今のような税になったといわれています。

 そもそも税が何に使われているか知っていますか?税は、もし病気になった時、病院で手当てしてもらうお金の一部にふくまれています。また、老後も安心して暮らしていくために国から受け取る年金の一部にも税金が使われています。他にも上下水道の整備や道路整備、教科書やごみ処理、消防や警察にまで税金は使われているのです。

 僕のおじいちゃんは生まれつき体が弱く、小さいころから病院にお世話になっていたそうです。よく食後などに薬も飲んでいました。九年ほど前におじいちゃんの病気が悪化してしまい、一週間ほど入院することになりました。さらに手術も必要になってしまい、家はあまり裕福な方ではなかったので、おじいちゃんは入院費や手術費の心配ばかりしていました。そして手術も無事終わり、家でゆっくりしていました。ふとおじいちゃんがお金の心配をしていたことを思い出して、お母さんにどのくらいお金がかかったか聞いてみました。その金額が思った以上に少額で、何故そんなに安いのかを聞くと、税金のおかげだと教えてくれました。その時初めて、税金の使い道を知ったのです。それから僕はだんだんと税について興味を持ち、税金が何に使われているのか、税はいつ集められるかなど、色々なことを調べました。つまり、僕のおじいちゃんは日本の皆さんが納めてくれたおかげで入院して、手術を受けることができたのです。

僕たち中学生は税金を納める機会が消費税くらいしかありませんが、日本には所得税、法人税、相続税、贈与税など様々な税があり、僕たちが通学路を安心して歩いたり、水道の水を安心して使えるのは、大人になった人たちが税金を納め、国や都道府県がよりよい町にしようと考え、僕たち子供の未来を考えてくれているからなのです。

 僕はこの作文を通して税の大切さを再確認しました。この作文を読んだ皆さんも税の大切さを再確認し、よりよい国にしていきましょう。