令和6年度 中学生の「税についての作文」
小石川納税貯蓄組合連合会 ・ 小石川税務署
文京区教育委員会賞
生活と税金
東京学芸大学附属竹早中学校2年
大久保 智加
税金は一体何に使われているのか、私がすぐに思いついたのは消費税でした。何かを買うとかかってくる消費税。無ければ100円なら100円で済むのになと思う日もあれば、1000円渡されて買い物をするけど、1000円分カゴに入れてしまったら足りなくなるなど悩ましい存在です。また、いつも父は「お給料を稼いでも税金でずいぶん持っていかれちゃうんだよ」と寂しそうな表情をします。なんだかよく取られるというのが税金のイメージでした。私の家族構成は祖父母、父母、私そして保護犬です。今の保護犬が家族になったのは私が小学校三年生の時です。
その時はNPOから受け入れました。我が家では祖父母の代からずっと保護犬は保護してきて、六代目になります。なので私の頭の片隅にはいつも保護犬というワードがあります。
この夏休みに税金の使い方を調べると、私の住んでいる東京都に東京都動物愛護センターなどの情報を見つけました。殺処分犬、様々な事情により飼えなくなり動物愛護センターに持ち込まれたペットたちです。そこにも税金が使われています。殺処分は主に、都道府県の動物愛護センターや保健所で行われ、その処分に行われるための施設や死体を焼却するための燃料費、殺処分するための人件費などは税金で運営されています。ですが、ここ東京は殺処分犬がゼロになったとありました。悲しい税金の使い道から前向きな使い方に変化しているのです。全国で地域によってですが飼い犬、猫や飼い主のいない猫に対して不妊・去勢手術を施す場合、自治体が費用の一部を補助している場合があるのです。そして板橋区のホームページをみると、飼えなくなった犬や猫を登録することで新しい飼い主を探すことのできる制度があるのです。税金はこんなに多岐に渡り使われてるのです。
毎日少しずつ納めている消費税、またお給料などから納める所得税。税金の種類は沢山あり、50種類もあります。一度国に納められた税金、色々な種類の異なった名前の税金が集められ、1ヶ所にまとめられ、国民の必要としているところに分配される。一つ一つ異なった所の産地から集められ、ミキサーに入り、そして私の身体の隅々の必要とされる場所に行き渡る。そう思いついた途端税金へのイメージが一変しました。私の生活になくてはならないものであると前よりも、もっと実感しました。
動物と税金。ペットは家族の一員、また私をそっと支えてくれる。動物と人が長い間、仲良く、共存し合えるような税金の使い方ができるように私もしていきたいです。
この夏、不要になったバスタオルを茨城県のNPO団体に寄付しました。私にできるたとえ小さなことでも税金と協力する一歩を踏み出せたと思います。将来、税金を国民に役立てる仕事をしてみたいと改めて思ったし、もっと拡めていきたいとも思いました。